開催概要

大会長ご挨拶

　このたび日本ハイパーサーミア学会第39回大会を開催させて頂くこととなりました。2022年9月2日（金）～ 3日（土）の2日間、オンラインにて開催致します。北九州での現地開催を目指し調整して参りましたが、新型コロナウイルスの収束が確実に見通せない状況であります。オンライン開催が、堅実で利便性の面では優れた開催方法と思われ、理事会に諮り決断させて頂きました。伝統ある本学会を開催させて頂きますことを大変光栄に存じます。　
　今大会のテーマは「加温の質を追求」とさせて頂きました。ハイパーサーミアの治療効果をより確実なものとするためには、如何に質の高い加温を行うかということに集約されると考えています。特に日本ハイパーサーミア学会は、生物学、物理学や腫瘍学の基礎研究者から、がん治療を担う様々な診療科の医師、臨床工学士や看護師まで、幅広い職種の方々により構成されていることが大きな強みです。今回は、それぞれのスペシャリストの先生方の視点から、加温の質を追求するための研究課題に関して発表頂けるシンポジウム企画やワークショップを予定しております。
　また、日本ハイパーサーミア学会で数年取り組んできましたハイパーサーミアガイドラインの完成が間近です。今後の取り組みとしまして、患者レジストリの準備を行っています。より良いレジストリの構築がもたらすハイパーサーミアの臨床開発や普及の加速を達成するための企画セッションも行います。
本学会を通じて、ハイパーサーミアに関わる様々なフィールドでの研究成果を、参加を頂いた方々にご提供でき、活発な議論の場となりますように努めたいと思います。是非とも多数の方々の参加をお待ちしております。
　長く続きました新型コロナウイルスの蔓延も出口が見えつつあります。ご参加の先生方のご健康を心よりお祈り申し上げております。今後とも、何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
　最後になりましたが、本大会の準備にあたり群馬大学の浅尾高行教授、また関係スタッフの皆様より多大なご助言、ご協力を賜りました。この場をお借りしまして、心より感謝申し上げます。

2022年3月28日　
日本ハイパーサーミア学会第39回大会　大会長　大栗隆行