群馬ストーマ・排泄リハビリテーション研究会

当番幹事ご挨拶

第37回群馬ストーマ・排泄リハビリテーション研究会の当番幹事を拝命いたしました、地域医療連携推進機構（JCHO）群馬中央病院の谷賢実でございます。群馬中央病院が当番幹事を務めるのは、2007年の第20回研究会以来ですから、19年ぶりとなります。その間の医療情勢の変化はストーマ・排泄ケアにも影響を及ぼしました。超高齢社会の進展、急性期医療の効率化による在院日数短縮、地域包括ケアシステムの整備による多職種連携・在宅シフトの推進により、“病棟で完結しないストーマ・排泄リハ”が標準となりました。

群馬中央病院が所属する地域医療機能推進機構（JCHO）は、地域医療・地域包括ケアの要として、地域で必要とされる医療や介護を提供することを使命としています。私自身も地域医療連携に深く携わってきたことから、今回の研究会のテーマは「地域で取り組むストーマ・排泄ケア」としました。特別講演には、仙台市で在宅WOCセンターを開設されている熊谷英子先生をお招きしました。「2040年に向けて考える。～ストーマ・排泄リハビリテーションの課題と未来への展望～」と題してご講演いただきます。ストーマ・排泄ケアの病棟完結から地域完結型への移行について、さまざまな観点から皆様と共に考えていければと思います。

一般口演では、テーマにとらわれず、各施設での現状や取り組み、課題などについて幅広く演題を募集いたします。本研究会でのご発表・ご討議が、今後の活動の一助となれば幸いです。また、本研究会が県内の創傷・ストーマ・排泄ケアに携わる全ての医師・看護師・医療従事者の交流発展の機会となることを祈念しております。多くの皆様のご発表・ご参加を心よりお待ち申し上げます。

谷 賢実
JCHO群馬中央病院 外科部長